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ある意味ランデブー!?

ようやっと夏が到来。しかしながらジメジメしたりしてカラッと晴れないよねー。
先日、家族で海に行くも海水は冷たく、息子もちょっと入って断念。
ま、外で肉焼いて食べれたから先ずは目的を果たしたとはいえよう。

そうして、海と言えば、私の中学時代の友人から聞いたエピソードを書かずにはいられない。
数年温めていたこの奇抜な出来事を披露する事が出来るのはこの上ない幸せかも分からん。
では、早速読んでみてくれ!

1987年 8月 夏休み

旭大高校の友人JZとKBは学内の友人達と留萌の海へ電車で行く事を計画。
夏だから『海』というのもあるが、当時『高校二年生の正常な男子』であるが故
そこで『沢山の女の子達との出会い』に想いを馳せていた。

いざ当日…

旭川駅を出発し、函館本線を走り深川で乗り換え留萌本線にて留萌へ向かう。
車中、JZとKBとその友人MKやMNを含む数名で相当盛り上がっていた。
留萌に近づくにつれ雲行きが怪しくなったきた。
程なく留萌駅に到着し、バスに乗り込む。
野郎共一行は楽しく明るい雰囲気を保ったまま海水浴場までたどり着いた。

砂浜に到着した数名は言葉を失う。

『………』

少し遅れてきたJZが後方からこう言葉をかけた

JZ『みんな〜どうしたんさ?』

そしてJZも、その数秒後、同じ視界が広がった時点で皆と同じく沈黙した。
海水浴場には女の子はおろか、殆ど人影がない。
まばらな海水浴場程、テンションが下がるのは言わずもがなだ。
電車内でのあの明るさとは一変。瞬時に重々しい空気が場を支配。

そこで…非常にも雨が降ってきた。

更なる追い打ちに、一同海の家からいぶかしげに空を眺める…
いや、睨みつけるという表現が適切かもしれない。
降りしきる雨…まばらにいた海水浴客も、いなくなった。

『畜生!!』

そう叫ぶ一人がロケット花火を持って岸辺へ向かい、花火を海に向けて打込み始めた。
じゃ〜オレも、オレもと言わんばかりに数名の野郎共は、
降りしきる雨の中、爆竹やロケット花火を鳴らし打込む。
取り憑かれたかの様に…今の状況を否定するかの如く。

青春の一ページとしての淡い話だが本題はコレからだ♪

夕方、帰宅の途につく為、留萌駅から電車に乗り込む。
車内では行く時のテンションとはほど遠いモノだった。
向かい合って座っているにも関わらず、皆ほとんど口を閉ざしていた。
そんな中…JZとKBは二人きりで向かい合って座っていた。

KB『JZ?ロケット花火余ってるよね?』

JZ『んぁ?あるんじゃないのかな?なしてさ?』

KBはおもむろにJZから差し出されたロケット花火を受け取った。

JZ『!!!!!!!』

その瞬間、KBはポケットからライターを出した。

JZ『!?!?』

何と、KBは走行中の電車の中でロケット花火に点火しはじめたのだ!!

着火したロケットは導火線を通じ数秒後…

『シュッ!!』

音を立て、飛び立った!

『シューーーーーーーーーーっ』

飛び立ったはずなのに!?

『なんでココにあるの〜〜〜!?』

KBもJZも驚いた!

窓の外へ放ったのは放ったのだが、電車の進行方向と同じ向きに飛ばし、
花火の速度と電車の速度が一致していた為、外で止まっている様に見えたのだ。

いわゆる並走だ!!(爆)

『バンっ!!』

程なく、窓の直ぐ脇で花火は爆発。
二人は驚く間もなく、その大きな音を聞きつけた車掌が駆けつけた!

車掌『なんだ!今の音は!?』

KB『知らん』

JZ『何さ?』

車内どうみても、やりそうなのはこの若者しかいないと車掌は疑いも無く聞いていたが、
分かっていながら彼等も否定した、いやそうするしか無かった。

それが、水着の女の子も拝めず徒労に暮れた若者のせめてもの反逆なのだろう。


========= END =========


私も自転車に乗りながらロケット花火を打込んだ事はあるが、流石に電車の中でってのは経験が無い。
むしろ、電車の中でロケット花火をやった事がある方がいるならば連絡先を教えて頂きたい。
今後の執筆の題材にする為…
しかし…ソレ位インパクトのある話だった。

このエピソードを教えてくれた同級生に今一度大きな拍手を送って頂ければ幸いである。
by kisobauz | 2011-07-20 12:21